< 講座概要 >
日本考古学における最新研究を紹介する。
今回は、前回のシリーズで扱った縄文時代に引き続き、初めて本格的な農耕社会となった弥生時代、日本の国家の基盤となる邪馬台国からヤマト王権へとつながっていく古墳時代など、日本の先史時代を扱っていく。
弥生時代は、朝鮮半島からの移住者を含む渡来系の弥生文化と、縄文以来の在地の人々による伝統的な文化を継続する縄文系弥生文化とが一緒になって水利施設などを本格的に配置する大規模な水田稲作技術を展開し、次第に地域的なクニに発展し、互いに戦争を激しく行い、中国の史書に「倭国大乱」として記載されるに至った。その一端が、邪馬台国論争として現在も歴史学上の大きな議論をよんでいる。その後、ヤマト王権として東北南部から南九州までの豪族をまとめていく。そこでは、前方後円墳と三角縁神獣鏡などの同笵鏡が大きな鍵を握っている。
今回は、縄文から弥生時代への変化、弥生時代におけるクニの成立から邪馬台国問題、弥生墳丘墓から古墳の時代への変化を中心に論じます。
< 受講生へのメッセージ >
中央大学考古学研究室などが行ってきた様々な遺跡の発掘、調査から得られた最新成果を、パワーポイントでスライドを映写しながら紹介します。
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