考古学最前線
〜最新研究で探る縄文・弥生・古墳時代〜

講座番号: 05-01

< 講座概要 >
 日本考古学における最新研究を紹介する。  今回は、前回のシリーズで扱った縄文時代に引き続き、初めて本格的な農耕社会となった弥生時代、日本の国家の基盤となる邪馬台国からヤマト王権へとつながっていく古墳時代など、日本の先史時代を扱っていく。  弥生時代は、朝鮮半島からの移住者を含む渡来系の弥生文化と、縄文以来の在地の人々による伝統的な文化を継続する縄文系弥生文化とが一緒になって水利施設などを本格的に配置する大規模な水田稲作技術を展開し、次第に地域的なクニに発展し、互いに戦争を激しく行い、中国の史書に「倭国大乱」として記載されるに至った。その一端が、邪馬台国論争として現在も歴史学上の大きな議論をよんでいる。その後、ヤマト王権として東北南部から南九州までの豪族をまとめていく。そこでは、前方後円墳と三角縁神獣鏡などの同笵鏡が大きな鍵を握っている。  今回は、縄文から弥生時代への変化、弥生時代におけるクニの成立から邪馬台国問題、弥生墳丘墓から古墳の時代への変化を中心に論じます。
< 受講生へのメッセージ >
 中央大学考古学研究室などが行ってきた様々な遺跡の発掘、調査から得られた最新成果を、パワーポイントでスライドを映写しながら紹介します。
分野歴史
期間2025/05/08(木)〜2025/06/26(木)
曜日・時間木曜日 10:20〜11:50
回数3回
講座提供機関中央大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/05/08(木) 10:20〜11:50
2025/05/29(木) 10:20〜11:50
2025/06/26(木) 10:20〜11:50

【講師紹介】
小林 謙一
文学部 教授 中央大学文学部教授 博士(文学) 1960年神奈川県横浜市生まれ 最終学歴:2004年3月 総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻博士後期課程修了 著書:『縄紋社会研究の新視点―炭素14年代測定の利用―』六一書房(2004年)    『縄紋文化のはじまり―上黒岩岩陰遺跡―』遺跡を学ぶ70、新泉社(2010年)    『発掘で探る縄文の暮らし 中央大学の考古学』125ライブラリー003、中央大学出版部(2011年)    『縄紋時代の実年代講座』同成社(2019年)    『考古学と歴史学』中央大学人文科学研究所研究叢書73、小林謙一編著、中央大学出版部(2020年)    『考古資料と歴史史料』中央大学人文科学研究所研究叢書82、小林謙一編著、中央大学出版部(2024年)
料金区分受講料
一般 2,500円
学生 1,200円