ガリヴァー旅行記と18世紀イギリスの馬
〜「理性ある馬フウィヌム」の源泉〜

講座番号: 公開講座

< 講座概要 >
 今では子供向きの物語として知られる『ガリヴァー旅行記』は、18世紀に英国の聖職者兼諷刺作家であるジョナサン・スウィフトが書いた架空旅行記です。この物語の最終部を読みながら、本作と18世紀英国の馬との関連について考えてみようと思います。本作の最後で、語り手のガリヴァーは、理性の権化のような馬が支配する「フウィヌム国」にたどり着き、人格が崩壊してしまうほどの衝撃を受けます。この理性ある馬族は完全なる想像の産物なのでしょうか、それとも作者スウィフトがヒントにしたものがあるのでしょうか。講座では、当時の文献を紐解きながら、理性の権化フウィヌムの源泉を探ります。
< 受講生へのメッセージ >
 『ガリヴァー旅行記』を読んだことがない方にもわかりやすく講義しますので、文学ではなく馬にご興味のあるという方もぜひお越しください。この際、講義前に読んでみようという方は、岩波文庫、新潮文庫で翻訳が出ていますので、とくに第4部を中心にお読みいただけるとよいと思います。
分野文学
期間2025/01/30(木)
曜日・時間木曜日 13:30〜15:00
回数1回
講座提供機関ヤマザキ動物看護大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考場所:第1セミナー室 定員54名(予定)
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/01/30(木) 13:30〜15:00

【講師紹介】
島森 尚子
動物看護学部 動物人間関係学科 教授 早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得退学。 専門は十八世紀イギリス文学で、英国の近代化とそれに伴う文化の変容に興味がある。また、アニマルスタディーズにも取り組んでおり、中でも、飼い鳥の歴史・文化と人間との関係を研究している。 著書:山内、島森他『西洋文学にみる異類婚姻譚』小鳥遊書房  島森『ザ・カナリア』誠文堂新光社  島森『小鳥図鑑』誠文堂新光社
料金区分受講料
一般 0円