タバコと関連する呼吸器の病気に関して

講座番号: 公開講座

< 講座概要 >
 皆さんご存じのように、たばこを吸うことにより生じる病気に関しては癌を筆頭にたくさんあります。とくに、肺の病気に関しては、そのたばこの煙などを直接吸い込んでいますのでたばこに伴う病気ができやすいことは理解できるのではないかと思います。最近は過熱たばこと呼ばれるものもあり、その長期間使用後の問題点はまだ出ておりませんが、その成分から推測するに肺に対してはいいとは思えないと結論付けられます。  今回は、そのたばこによる病気として、一つは肺癌、そして慢性閉塞影肺疾患(COPD)、そして間質性肺炎に関して話をしていくつもりです。これらは呼吸器内科医にとっての三大疾患であり、肺癌を除く後者2つの疾患は慢性疾患で、徐々に進行し、在宅酸素導入へと進む可能性のある疾患となります。これらに関して、わかりやすく成り立ちと治療に関して説明をする予定です。
< 受講生へのメッセージ >
 喫煙率は、男性は15年程前に比べて低下してきています。しかし、女性の比率はそれほど低下していません。肺癌は、たばことの因果関係のあるものとないものに分けられ、実は因果関係のない肺癌が増えてきています。COPDは、たばこを吸っていたことに大きく、その病態は依存してきています。発症として自覚するのがご高齢になっていますので、早めの禁煙をすることが豊かな老後に繋がると思います。間質性肺炎は、発症年齢がCOPDに比べて若く、予後がよくない疾患が含まれます。現在は、進行を遅らせる治療薬もありますので早期治療介入が必要です。皆様の回りにも、呼吸器症状を訴える方がいたら、受診を進言してください。
分野健康
期間2024/10/19(土)
曜日・時間土曜日 13:30〜15:00
回数1回
講座提供機関東京医科大学八王子医療センター
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考終了しました 場所:イベントホール 定員160名(予定)
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2024/10/19(土) 13:30〜15:00

【講師紹介】
津島健司
呼吸器内科 准教授 1994年信州大学医学部を卒業し、信州大学で研修を開始。その後は、大学を含む呼吸器内科の関連施設で研修、修練を積み、千葉大学を経て、2017年に国際医療福祉大学呼吸器内科主任教授となりました。2023年に、聖マリアンナ医科大学総合診療科にうつり、2024年4月から現職。留学先は、Johns Hopkins大学で、肺損傷の研究に従事しました。現在の呼吸器専門分野は、間質性肺疾患であるが、呼吸器内科一般に精通し、患者さんに対してやさしさをもって診るということを一番のモットーとしています。 著書:1. 津島健司.サプリメント・健康食品.南江堂.2020;423-25.  2. 津島健司.特発性肺線維症の治療‐抗線維化薬の適応と効果、注意点‐.診断と治療.2022;1427-32.  3. 津島健司.名医が飲んでいる市販薬.文藝春秋 2022:184-7.
料金区分受講料
一般 0円