< 講座概要 >
本講座では、八王子と八王子が位置する多摩地域における江戸時代の歴史と文化について講義します。多摩地域と八王子の江戸時代は、天正18年(1590)6月の八王子城落城によって始まり、慶応4年(1868)6月の八王子千人隊の解体をもって終わります。この時代についてはこれまで多くの研究蓄積がありますが、特に本講座では、歴史事象を語る古文書などの史料を通して、5〜6年かけて多摩地域と八王子の新しい江戸時代史像を描いていくことにしたいと思います。
本講座は2011年度から毎回テーマを変えて48回開講し通史的に講義してきました。その講義は2022年度で終了しましたが、受講生からの要望もあり2023年度から新たな知見や研究成果を盛り込み再スタートさせました。今回は以下のテーマで江戸時代前期における多摩地域と八王子の歴史について講義することにします。
【講義テーマ】
第1回 八王子千人同心の成立過程について
第2回 八王子千人同心の組織と職務
第3回 旗本支配の村と農民(1)−柴田氏の上仙川村入封と伝承−
第4回 旗本支配の村と農民(2)−長沢氏の八王子市域の知行地と家政−
【教科書】
無し。毎回レジメを配布し、随時、参考文献などを紹介します。
< 受講生へのメッセージ >
現在、その土地で育まれてきた個性豊かな歴史と文化遺産を活かしたコミュニティづくりが日本各地で取り組まれています。この機会に本講座を受講し、地域の歴史や文化遺産を再発見し、自分たちの住む街の明日を考える糧にしていただければ幸いです。
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