< 講座概要 >
東京・神奈川・山梨の1都2県が接し、八王子市を中心とした多摩地域南西部に位置する八王子・多摩地域には、中世と呼ばれた鎌倉時代から戦国時代にかけて、横山党の武士団や北条氏照ほか周辺地域に影響力を持った勢力が現れ、かつての武蔵・相模・甲斐3か国の境界を越えて歴史が営まれてきました。また中世に遡る寺社への信仰が現在も受け継がれ、都内有数の歴史や文化が営まれています。今回は、平安時代から鎌倉・室町時代にかけて、多摩川や浅川等の流域に勢力を伸ばした西党(日奉党)の武士団の展開を探り、八王子・多摩地域に遺した彼らの足跡を考えます。
< 受講生へのメッセージ >
本講座では、中世の古文書や古記録を読み解きながら地域の歴史を考えます。地域の歴史を知ることは、現在の地域のあり方を見つめ直し、新たな地域像を生み出す原点となります。理解をより深めるためには、事前に『新八王子市史』など八王子や多摩地域の歴史に関する文献を読んだり、桑都日本遺産センター 八王子博物館(はちはく)など地域の博物館を訪れて展示を観覧することをお勧めします。また地元の史跡に足を運び、現地を体感することも良いでしょう。
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