多様性とは何か? 
〜文学作品から知る日系アメリカ人の苦悩と生きざま〜

講座番号: 公開講座

< 講座概要 >
 アメリカという国は世界中の様々な国からやってきた移民によって成り立っているということは誰もが知る事実です。しかしながら、日本からアメリカへと移り住んだ人々の歴史については日本国内でもあまりよく知られていないのもまた事実です。本講演では、これまで世界の歴史の表舞台からは遠ざけられてきた日系アメリカ人が、白人を頂点とするアメリカの移民社会をどの様に生き抜いてきたのかについて見ていきます。今回は太平洋戦争の最中、アメリカ政府によって行われた日系人強制収容を経験し、日本とアメリカの間を不安定に揺らぐ運命を背負わされることとなった日系アメリカ人二世の体験をテーマとする文学作品『NO-NO BOY』(ジョン・オカダ著)や映画『AND THEN THEY CAME FOR US』などを取り扱います。そして日系アメリカ人二世の視点から、アメリカ社会を生きる人々にとって人種の違いがもたらす様々な問題を考えます。日系アメリカ人二世の人種に対する問題意識は、多様性を重視する現代社会を生きる私達にとって、多様性とは何かということを改めて捉え直すヒントを与えてくれます。
分野文学
期間2024/11/29(金)
曜日・時間金曜日 10:20〜11:50
回数1回
講座提供機関杏林大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考場所:第1セミナー室 定員54名(予定)
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2024/11/29(金) 10:20〜11:50

【講師紹介】
三牧 史奈
外国語学部 英語学科 講師 専門は、冷戦期のアメリカにおける文学、文化、社会事情、精神風土など。 熊本県立大学文学部英語英米文学科卒業、同大学大学院文学研究科英語英米文学専攻博士後期課程修了、博士(文学)。熊本県立熊本高等学校、専修学校熊本外語専門学校、九州ルーテル学院大学で英語科担当として教鞭をとる。2021年杏林大学着任。
料金区分受講料
一般 0円