EU環境政策におけるフランス農業の位置づけ
〜市民の環境意識の向上とパラダイムシフト〜

講座番号: 11-09

< 講座概要 >
 フランスは南北ヨーロッパの中継地として、類まれな自然遺産を保有し、非常に多様な生態系が見られます。現在、サステナビリティへの関心が世界的に高まっていますが、フランス市民の環境への意識の高さは今にはじまったことではありません。またフランスはEUの一つの加盟国として、欧州プロジェクトの一貫性と結束を優先し、EU拡大のプロセスに大きな役割を果たしてきました。そのためフランスにおいては、生物多様性と農業政策との連関性からの環境保全が積極的に進められ、EU加盟国をけん引しています。  本講座では、フランス農業を理解するための基礎知識とフランス農業がEUの中でどのような役割をはたしているのか、について解説します。またその解説を通じて、あらためてEUとは、一つの大陸ではなく、多様性のある国々が統合していることを学びます。 第1回 世界の人口増加と環境問題 第2回 EUおよびフランスの気候変動政策 第3回 フランスの地理的特長と食文化 第4回 EUにおけるフランス農業の位置づけ 第5回 消費行動の変化と食政策
< 受講生へのメッセージ >
 フランスは美食の国として有名です。またフランスは観光立国としても知られ、最多の観光客数を誇る世界一の観光大国です。各地域の特色あるワインや料理を楽しみにフランスを訪れる旅行者も多いでしょう。このようなフランスの食文化や食生活を支えているのは、フランス経済の重要なセクターである農業部門です。フランスの農業部門に注目して、フランスという国を理解すると、また違った一面が見えてきます。初心者にも理解できるように解説します。お気軽にご参加ください。
分野環境
期間2024/11/19(火)〜2025/01/14(火)
曜日・時間火曜日 18:00〜19:30
回数5回
講座提供機関帝京大学
会場学園都市センター
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講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2024/11/19(火) 18:00〜19:30
2024/12/03(火) 18:00〜19:30
2024/12/17(火) 18:00〜19:30
2025/01/07(火) 18:00〜19:30
2025/01/14(火) 18:00〜19:30

【講師紹介】
戸川 律子
外国語学部 国際日本学科 准教授 フランス高等師範学校日仏共同博士課程留学後、大阪府立大学博士課程修了(博士:言語文化学) 京都大学農学研究科博士研究員、フランス・モンペリエ農業技術高等学校招聘研究員、農林水産省農林水産技官を経て現職。日仏経営学会理事。 おもな著書:『地域を支える「農企業」』13章(2020)昭和堂  「日本の〈食〉の概念と食生活の〈型〉」『農業と経済』(2016)昭和堂  『「農企業」のムーブメント』6章(2019)昭和堂  『現代の食生活と消費行動』10章(2015)農業統計出版  その他多数。
料金区分受講料
一般 4,000円
学生 2,000円