< 講座概要 >
フランスは南北ヨーロッパの中継地として、類まれな自然遺産を保有し、非常に多様な生態系が見られます。現在、サステナビリティへの関心が世界的に高まっていますが、フランス市民の環境への意識の高さは今にはじまったことではありません。またフランスはEUの一つの加盟国として、欧州プロジェクトの一貫性と結束を優先し、EU拡大のプロセスに大きな役割を果たしてきました。そのためフランスにおいては、生物多様性と農業政策との連関性からの環境保全が積極的に進められ、EU加盟国をけん引しています。
本講座では、フランス農業を理解するための基礎知識とフランス農業がEUの中でどのような役割をはたしているのか、について解説します。またその解説を通じて、あらためてEUとは、一つの大陸ではなく、多様性のある国々が統合していることを学びます。
第1回 世界の人口増加と環境問題
第2回 EUおよびフランスの気候変動政策
第3回 フランスの地理的特長と食文化
第4回 EUにおけるフランス農業の位置づけ
第5回 消費行動の変化と食政策
< 受講生へのメッセージ >
フランスは美食の国として有名です。またフランスは観光立国としても知られ、最多の観光客数を誇る世界一の観光大国です。各地域の特色あるワインや料理を楽しみにフランスを訪れる旅行者も多いでしょう。このようなフランスの食文化や食生活を支えているのは、フランス経済の重要なセクターである農業部門です。フランスの農業部門に注目して、フランスという国を理解すると、また違った一面が見えてきます。初心者にも理解できるように解説します。お気軽にご参加ください。
|