室町時代の絵巻を楽しむために
〜室町絵巻の新しい魅力を知ろう〜

講座番号: 02-03

< 講座概要 >
 一昨年・昨年と、平安時代・鎌倉時代の絵巻を見てきました。教科書に載っている絵巻はこの辺りまでなのですが、絵巻製作ではまだまだ新しい題材、新しい工夫がでてきて、室町絵巻は今、注目の分野なのです。登場人物のセリフが発達して行って、ついには説明文なしにセリフだけで進行して行ってしまう、まるでマンガのような絵巻、おかしな妖怪たちの絵巻、地獄なんて怖くない、いろいろな神仏が救ってくれたり、ついにはみんなで地獄破りをしたりする絵巻まで。当時の人たちってこんなことを考えていたのかと、室町時代をのぞいてみませんか? 1回目 「福富草紙」 絵の中のセリフ 2回目 「百鬼夜行絵巻」 妖怪たちを描く 3回目 「朝比奈地獄破り」 地獄なんて怖くない
< 受講生へのメッセージ >
 室町絵巻は、平安・鎌倉時代の絵巻ほどは知られていません。けれども今の私たちにずっと近く、ふと気がつけば今の感性のままで楽しんでしまうことができるのです。ひょっとしたら、絵巻に登場するあれやこれやが、今に続いているからかもしれません。室町の民衆世界を、一緒に面白がってみませんか?
分野芸術
期間2025/02/07(金)〜2025/02/21(金)
曜日・時間金曜日 10:20〜11:50
回数3回
講座提供機関明星大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/02/07(金) 10:20〜11:50
2025/02/14(金) 10:20〜11:50
2025/02/21(金) 10:20〜11:50

【講師紹介】
山本 陽子
教育学部 教授 日本・東洋美術史専攻 早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了 博士(文学) 絵巻物や仏教絵画の中のストーリーを読み取るのが好きです。ピンポイントで書く論文とは別に、どのようにすれば美術作品に親しめるか、そのきっかけを判りやすく伝えたいと考えています。 著書:『絵巻における神と天皇の表現―見えぬように描く―』 中央公論美術出版 2006年、『絵巻の図像学―「絵そらごと」の表現と発想―』 勉誠出版 2012年、『図像学入門―疑問符で読む日本美術―』勉誠出版 2015年、『はじめての日本美術史』山川出版社 2018年、『物語る仏教絵画―童子・死・聖地―』勉誠社 2023年、ほか
料金区分受講料
一般 2,500円
学生 1,200円