< 講座概要 >
駅伝は一区間20km程度の長距離走である。マラソンは一人で42.195kmを走るのに対して、チームで全区間の総合を競い合う長距離複合走種目である。1,2区ではレース展開の作戦や心理戦などのかけひきが見られるが、区間が後方に行くに従い、集団はバラけて純粋に個人能力によるものが大きくなる。箱根駅伝は山登り、山下りなどの一般的な長距離走にはない区間もある。長距離を走るための選手能力、選手への負荷、走法と団子状態におけるポジション取り、さらにはスポーツ用具としての靴等をスポーツ工学の目線から解説する。
< 受講生へのメッセージ >
正月の風物詩でもある箱根駅伝は前年大会でシード権を獲得した上位10校と、10月の予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場します。中継を通じて個々の選手のエピソードを聞くことや終盤のシード権争いも面白味がありますが、全く別の視点、すなわち体育としての長距離走ではなく、スポーツ工学として長距離を走っているランナーを観察してみましょう。ジョギングあるいはマラソン競技を趣味とされている方にも自分の走りを見直すチャンスです。
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