< 講座概要 >
本の読み方というと、「黙読」と「速読」が常識のようです。学校の勉強や仕事の準備のためには有効な読み方かもしれません。それに対して、本をじっくり読んで楽しみたいというときに有効な読み方があります。「音読」と「精読」です。
「音読」をすると、物語や小説の世界をありありとイメージに浮かべながら、自分自身が作品世界を体験するような楽しみが味わえます。また、一文一文に印つけをしたり、文と文との関係を接続語で関係づけて「精読」するなら、本の内容を明確に理解しながら深く読めるようになります。この講座ではあらためて、「音読」と「精読」を中心に、読書の方法についてお話しをして、さらに実習を通じて本を読んでみることにしました。
第1回:本の種類と読み分け―黙読と音読
第2回:印をつけてよむ読み方
第3回:文と文の組み立て―主述と重文・複文
第4回:文と文とのつながりのつかみ方
第5回:音読の楽しみ方―声のリズムと表現
第6回:論文や理論の本の読み方―接続語と論理の組み立て
第7回:小説や随筆の読み方―イメージと想像力
< 受講生へのメッセージ >
こんな疑問をお持ちではありませんか。「どうしたら本の内容を深くとらえられるのか」「むずかしい本はどうやったら読めるのか」「本によって読み方はちがうのか」「どうしたら多くの本を読みこなせるのか」「本の要点はどのようにつかんだらいいのか」 本を読むことはあらゆる学びの基礎です。本を読むことで、テレビや新聞や雑誌の情報よりもはるかに広く深い知識を得られます。そして、自分自身と自分の生活とを豊かにすることができます。
※この講座では、渡辺知明著『読書の教科書』(芸術新聞社)1,760円を教材に使用しますので、受講までに事前購入しておいてください。
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