本の読み方上達法
〜「音読」と「精読」による読書法〜

講座番号: 04-28

< 講座概要 >
本の読み方というと、「黙読」と「速読」が常識のようになっています。学校の勉強や仕事の準備のためには有効な読み方かもしれません。それに対して、本をじっくり読んで楽しみたいというときに有効な読み方があります。「音読」と「精読」です。  「音読」をすると、物語や小説の世界をありありとイメージに浮かべながら、自分自身が作品世界を体験をするような楽しみが味わえます。また、一文一文に印つけをしたり、文と文との関係を接続語で関係づけて「精読」するならば、本の内容を明確に理解しながら深く読めるようになります。  ところが残念ながら、一般にはこのような読み方を学ぶ場がありません。おそらくたいていの人が学校教育を通じても十分に学んだとは言えないでしょう。そこで、この講座ではあらためて、「音読」と「精読」を中心にして、読書の方法についてお話ししながら、さまざまな実習を通じてごいっしょに学ぶことにしました。下記の全10回のカリキュラムを通じて、あなたの読書能力を高めませんか。 第1回:本の種類と本の読み方 第2回:黙読と音読の読み方 第3回:印しつけよみの技術 第4回:文の読み方――主部・述部の意味 第5回:文の区切り方――文の組み立て 第6回:文と文とのつながりの読み方 第7回:音読の楽しみ方――声のリズムと表現 第8回:理論の本の読み方――接続語と論理の組み立て 第9回:文学の本の読み方――イメージと想像力 第10回:総合的読書――書き込みと索引つくり
< 受講生へのメッセージ >
 本を読むことはあらゆる学びの基礎です。ところが、ここ数十年、読書ばなれが話題になり、近ごろは子どもたちの読書能力の低下が問題です。おとなでも必ずしも読書力があるとは限りません。  次のような疑問をお持ちではありませんか。「どうしたら本の内容を深くとらえられるのか」「むずかしい本はどうやったら読めるのか」「本によって読み方はちがうのか」「どうしたら多くの本を読みこなせるのか」「本の要点はどのようにつかんだらいいのか」  本は知識の宝庫です。テレビや新聞や雑誌の情報よりもはるかに広く深い知識です。本を読むことによって、わたしたちは自分自身と自分の生活とを豊かにすることができます。 この講座では、渡辺知明著『読書の教科書』(芸術新聞社 1,760円)を教材に使用しますので、受講までに事前購入しておいてください。
分野言語
期間2020/04/09(木)〜2020/06/11(木)
曜日・時間木曜日 18:30〜20:00
回数10回
講座提供機関明星大学
会場第2セミナー室
残席状況
お知らせテキスト代:1,600円(税抜き)事前にご準備ください。
備考中止 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため。
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2020/04/09(木) 18:30〜20:00
2020/04/16(木) 18:30〜20:00
2020/04/23(木) 18:30〜20:00
2020/04/30(木) 18:30〜20:00
2020/05/07(木) 18:30〜20:00
2020/05/14(木) 18:30〜20:00
2020/05/21(木) 18:30〜20:00
2020/05/28(木) 18:30〜20:00
2020/06/04(木) 18:30〜20:00
2020/06/11(木) 18:30〜20:00

【講師紹介】
渡辺 知明
日本コトバの会 コトバ表現研究所 講師 事務局長/所長 1952年(昭和27)生まれ。群馬県桐生市出身。法政大学在学中に日本コトバの会に入会。大久保忠利氏(元東京都立大学教授。言語学・国語学)より、言語理論、国語教育理論、文章、話し方、表現よみ指導法を学ぶ。『声を鍛える』(2017)、『文章添削の教科書』(2015)、『表現よみとは何か―朗読で楽しむ文学の世界』(1995)など著書多数。
鈴木 時男
教育学部 教授
料金区分受講料
一般 8,000円
学生 4,000円