< 講座概要 >
日本は水が豊かな国と言われています。「21世紀は水の世紀」と言われる世界では恵まれた国と言えます。しかし、現代の私達が享受している水の生活環境ができあがるまでには、先人の知恵と技術の積み重ねがありました。私達はそれを歴史上の話と思っているかもしれません。
しかし、そうではありません。なぜある都市が急に発展したのか?なぜこの都市は魅力的なのか?この背景には水紛争、水害を防ぐ治水、水不足といった問題への対応の差があります。水文化がわからないと現代都市はわからないのです。
本講座では二回に分けて、水文化について説明します。
第1回 水文化から都市を読む―シンガポール、オランダ、多摩の水文化は何が違うか?
第2回 東京都水道文化史―後藤新平と鈴木俊一が直面した郊外化とは?
< 受講生へのメッセージ >
水は農業、工業、上水道、下水道、発電、森林、漁業など異なる分野毎にこれまでは説明されてきましたが、本講義では都市を軸に、総合的な水文化を紹介したいと思います。水がわかれば、世界の見方が変わります。そのことを実感していただきたいと思います。
|