< 講座概要 >
[授業方法]
講義形式で授業を行う。講義ではパワーポイントを用いる。受講者はノートPCを必携とする。ノートPCのかわりにスマートフォンの使用は可とする。ノートPCを用いて当該授業の内容を記録することは差支えない。
毎回ミニテストを実施する。一部反転授業を実施する。進捗確認の前週に課題を提示するので、それについて予習しておき、進捗確認に対応する事。
[準備学習]
市場に出ている機能性食品(健康食品)にはどの様な種類があるかを調査する。高校で生物を学習した経験程度の基礎学力でも講義の大半は理解できる。
[履修上の注意]
スライドの要点を簡潔にメモし、進捗確認に対応できるようにしてください
[成績評価方法・基準(科目等履修生のみ)]
期末試験40%、平常点(第8回の進捗確認40%、毎回のミニテスト10%)により評価する。
[教科書]
コロナ社 機能性食品学 著者 今井伸二郎 2017年発行
[授業計画]
第1回:機能性食品概要
第2回:主要栄養素の機能(1)糖質の代謝とその機能
第3回:主要栄養素の機能(2)タンパク質の代謝とその機能
第4回:主要栄養素の機能(3)脂質の代謝とその機能
第5回:主要栄養素の機能(4)ビタミンの機能
第6回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:免疫
第7回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:癌・腫瘍
第8回:進捗確認
第9回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:循環器1
第10回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:循環器2
第11回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:脳・神経
第12回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:糖尿病
第13回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:骨・関節
第14回:機能性食品成分と疾病とのかかわり:脂質代謝
第15回:機能性食品の安全性
< 受講生へのメッセージ >
食品には「栄養」、「おいしさ(嗜好性)」、「病気の予防」の役割がある。この内、病気の予防に関わるのが機能性食品である。機能性食品は「生理系統(免疫、代謝、分泌、神経、循環、消化)の調節によって病気の予防、治癒に寄与する新食品」と定義される。食品及びその素材に含まれる様々な生理機能を有する成分について、その化学的性質や生体調節作用について解説する。特に特定保健用食品に用いられている機能性食品成分などについて、その作用機構とあわせて概説する。
機能性食品学では、機能性食品に関する正しい知識と消費者がこれらを摂取する上での注意点について学ぶ。機能性食品の分類と定義、有効性や安全性を考慮した適正な使用方法、医薬品との相違についての理解と相互作用、消費者に対する適切な情報提供のあり方などについて講義を行う。
本科目は、担当教員が日清製粉における機能性食品の開発研究に従事した実務経験に基づき、機能性表示食品、特定保健用食品の開発(探索、非臨床研究、安全性、臨床研究)について具体例を交え解説する実践的科目である。
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